消臭EMスプレーの恐怖(^^;
先日、ホームセンターでEM菌を利用したペット用消臭EMスプレーなるものを購入しました。なんでも、ペットの口臭には直接口にスプレーしてOK、昆虫用にも使えるとのことだったので、早速オオクワガタのケースの一部にスプレーしてみました。
スプレーをしたことをすっかり忘れた頃、マットの状態が極端に違うことに気がつきました。
恐怖体験はここから・・・想像力豊かで気持ち悪いのにが手な方はここから先は読まない方が賢明です(^^;
同じオオクワ用のマットを使っているケースなのに、マットがびしゃびしゃのぐじゃぐじゃになり、真っ黒に変色しているのです。それだけでも気持ち悪いのに、においはもっと最悪で、ドブのような臭いに変わっていたのです。
しかも、えさのゼリーを入れているので、その甘酸っぱいにおいまで混ざってもう最悪、吐きそうなくらい。
「EM菌」を使っているという時点で少々気になってはいたのだけど、やはり、生きた菌を使っているわけだから、栄養価の高いえさの中でえさと相性の良い菌が爆発的に増殖し、当然菌それぞれが片っ端から手当たり次第分解をしていくことになります。マットもそのまま分解されて、要するに「腐った」状態になってしまうのでした。
環境としては、湿気も多かったので水分量は十分にありオオクワガタも当然排泄する。相当菌ががんばったようで、容器を移しオオクワガタを洗浄し別のマットに入れ替えたあとも、次のケースの中でマットがぐじゃぐじゃになっていく。オオクワガタ自体は全く普通に活動しているので、今のところ影響はなさそうに見えるけど、明らかにオオクワの体内で菌達が活動しているようです。それが体外に排泄され、また周りを分解し始める・・・
今はかなり乾燥したマットに入れ替えたのでしばらくは目立った分解は進まないと思うけれど、しばらくすれば、また同じように腐ってしまうでしょう。
ある方面に有効であるだけなのに「万能」だと思いこんでしまうのは危険だと思います。薬も同じ。使い方を間違えれば毒にもなる。
まあ、今回わかったことは、「昆虫マットに消臭EMスプレーをしない方が賢明だ」ということでした。
もう一つわかったこと、EM菌の作用を「盲信」して直接関係ない事柄までEM菌の効果として堂々と発表しているwebサイトの多いこと多いこと。科学と宗教と客観的判断と私見とは、違うと思うのだが・・・
まじめにEM菌を科学している人たちにとって、何でもかんでもEM菌の効果効能として書いている人たちの行為は、はっきり言って迷惑ではないのだろうか? どうだろう? 客観的に書いたつもりの私見だが。
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コメント
うう、タイトルちらっと見たときに「SMプレーの恐怖」に見えてしまった(^^;
投稿: アシタノ | 2004.08.22 01:00